遊戯王向け オーバースリーブの紹介と比較

突然ですが、皆様はスリーブを何重につけていますか?私は3重です。

紙の遊戯王を始めた頃は「カードの保護はインナーと無地の2重で十分」なんて思っていたのですが、いざ好きなテーマの公式プロテクターをつけてみるとあまりにも嬉しく…気づけば3重スリーブの民になっていました。(そして、まとめ買いした無地スリーブは今も引き出しに眠っています)

その多重スリーブのトリを務めるのがオーバースリーブで、内側にあるスリーブの保護に加え、カードの滑りをよくしてデッキを扱いやすくするといった役割があります。

というわけで本記事では、私がこれまで購入したオーバースリーブの紹介と比較を行いたいと思います。よければスリーブ選びの参考にお役立てください。

ただし、スリーブは購入時期や個体によって品質や仕様が異なる場合がございます。予めご了承ください。

インナースリーブの記事はこちら

商品紹介

ブロッコリー スリーブプロテクター エンボス&クリア S

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サイズ:65 × 91.5mm
枚数:80枚

オーバースリーブの定番として挙げられるブロッコリーの商品で、品薄だった頃は転売価格で出回るほどでした。現在は生産が再開され、大手通販サイトでも購入が可能になっています。

この商品は裏面にまだら模様の凹凸が施されたエンボスタイプのスリーブで、同系統の商品と比べてエンボス加工の主張が控えめなのが特徴です。これにより裏面の透明度が高く、内側のスリーブを綺麗に見せることが出来ます。これとても大事。

それでいて裏面の滑りも十分でファローシャッフルも問題なし。サイズも公式プロテクターが無理なく収まり、おまけに手触りも良好と、まさに機能性と見た目を両立した理想のオーバースリーブ…

…と言いたいところですが、生産が再開されて以降、裁断の品質が不安定になっているようです。

私は生産再開後に本商品を3つ購入しましたが、うち2つで側面の欠けやサイズ誤差が多数ありました。特に欠けは見栄えが悪くなるだけでなく、カードの判別が可能になってしまうためオーバースリーブとしては致命的です。
2024年5月に実店舗でも確認を行いましたが、やはり裁断は粗く見受けられました。SNSでも同様の指摘は散見されるため、購入時はその点に留意した方がよさそうです。

裁断さえ綺麗なら真っ先に使いたいスリーブではあるのですが…少なくとも現時点では通販での購入はちょっとコワいですね。改善に期待…!

販売:ヨドバシAmazonなど

TOYGER KING’s Outer Sleeve エンボス&クリア S

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サイズ:65 × 92mm
枚数:80枚

TOYGERより販売のエンボス加工タイプのオーバースリーブです。
Amazonやヨドバシ、公式オンラインショップと幅広く販売されており安定して入手できる商品となっています。

この商品はエンボス加工が強力で、とにかく滑りがいいのが特徴です。
裏面はザラザラとした手触りで、他のスリーブでは詰まるような枚数の横入れもスルスル入っていきます。むしろ滑りすぎてデッキが崩れやすいまでありますが、ことシャッフルにおいては抜群の快適さを誇ります。

一方でエンボスの主張が強いため、裏面の凹凸はやや目立ちがち。特にイラストの細かい部分などは影響を大きく受けるため、内側のスリーブを綺麗に見せたい場合には物足りないかもしれません。

サイズは縦横ともに公式プロテクターが難なく収まり、裁断も目立った傷は少なかったです。ただし、側面にもエンボス加工が回っているのか光の反射がまばらで不規則ではあります。これが競技的にどうなのかは分かりませんが、一応注意点としておきます。

エンボス加工の強さで人やスリーブを選ぶものの、使い勝手は中々良好。私は遊戯王公式の共通面プロテクターなどの、裏面にこだわりのないスリーブに重ねて使っています。

販売:ヨドバシAmazonTOYGER公式オンラインショップなど

TOYGER KING’s Outer Sleeve マット&クリア S

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サイズ:65 × 92mm
枚数:80枚

TOYGERより販売のマット加工タイプのオーバースリーブです。
Amazonやヨドバシ、公式オンラインショップと幅広く販売されており安定して入手できる商品となっています。

こちらは裏面にマット加工(つや消し)が施されたスリーブになります。
エンボスのような細かな凹凸が見えない代わりに白く曇った見た目で、すべすべとした心地よい手触りが特徴です。

その性質から暗い色のスリーブに重ねるとぼやけた印象になりやすいですが、明るい色では違和感なく、むしろ彩度や反射を抑えて高級感のある見栄えになることも。スリーブは選びますが、相性のいいスリーブに重ねたときの満足度は中々のものです。

サイズや滑りやすさは同社のエンボスとほぼ同等で、公式プロテクターが無理なく収まり、シャッフルもしやすく扱いやすいです。ファローシャッフルに関してはこちらの方がスルスル入る印象。

唯一気になるのは裁断で、1~2割くらいの比率で側面の一部が白いスリーブが混ざっています。
80枚入りなのでメインデッキ+エクストラの55枚は確保できるものの、サイドデッキを含むと状態が良好なスリーブで統一できない可能性があり、ここは少し注意が必要な点です。

重ねるスリーブとの相性や裁断の不安はあるものの、使いやすく見栄えもいいため、個人的にお気に入りのスリーブです。

販売:ヨドバシAmazonTOYGER公式オンラインショップなど

FunDeal マットスリーブ キャラスリガード ミニサイズ

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サイズ:64.5 × 91.5mm
枚数:60枚

FunDealより販売されているオーバースリーブです。
以前はヨドバシでも販売されていましたが、2024年6月時点で取り扱いがなく、Amazonも非公式のみ。公式オンラインショップでは送料が660円掛かるためオンラインでの入手ハードルはちょっと高めです。

こちらは裏面にマット加工が施された、しっとりした手触りの滑りにくいスリーブです。
具体的にはカード同士が僅かにくっつき、無加工ほどではないにせよ横入れ時に少し引っ掛かる感じですね。

加工面の見た目はTOYGERのマットスリーブと殆ど変わらないため、詳細はそちらを参照して頂くとして…気になるのはサイズと枚数でしょうか。

本製品のサイズは64.5×91.5mmと他社製と比較して小さく、特に横幅が短めです。
これは公式プロテクターの場合、力を込めて押し込まないと入らず、個体によっては中で波打つサイズ感でもあります。個人的にはうっかりカードやスリーブを傷つけるリスクは避けたいので、もう少し余裕が欲しいところ。

枚数も60枚と遊戯王で使うにはちょっと心許なく、メインとエクストラで使う場合は余るのは5枚のみ。メインの枚数によってはエクストラやサイドとスリーブを分ける必要がありそうです。

他にも側面の裁断に一定のパターンで欠けがあったりと気になる点もあるのですが、個人的には公式プロテクターがカツカツなのが一番の難点で、現時点では使用を見送っています。チキンなので…

販売:Fun Deal公式オンラインショップ

Answer キャラプロテクトPRO ミニ 深エンボスクリア

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サイズ:65 × 92mm
枚数:60枚

Answerより販売されているオーバースリーブのうちの一つです。Amazonでは4個セットでの販売ですが、ヨドバシで1個から購入することができます。(2024年6月時点)

こちらは裏面にエンボス加工が施された、ザラザラとした手触りのスリーブです。
深エンボスと銘打つだけあって加工面の主張はかなり強く、マットの白っぽさとエンボスの凹凸を足したような見た目になっています。本当に主張が強い。

その分カードの滑りは十分で、ちょっとしたファローシャッフルなら問題なし。他社製のエンボススリーブと比較するなら「ブロッコリー以上、TOYGER未満」くらいの滑りやすさ。サイズも公式プロテクターがすんなり入って使いやすいです。

気になる点としてはやはり透明度の低さと、商品枚数が60枚とやや少ないことですね。
特に枚数は裁断不良もあるため、状態のいいスリーブで統一するとメイン+エクストラの55枚を下回る可能性もあります。エクストラのスリーブ構成は人それぞれですが、私は一つの商品で60枚分確保したいのでそこはちょっと不便に感じる部分です。

使用感自体は良いものの、透明度と枚数で活躍できる範囲が限定されている印象。私はメインとエクストラでスリーブを統一しているので、何かいい使いどころがないか模索中です。

販売:ヨドバシAmazon公式オンラインストア

カードカルト オリジナルスリーブ Y

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サイズ:64.5 × 92mm
枚数:100枚

カードカルトより販売されている遊戯王向けのスリーブです。
取り扱いは公式オンラインストアのみですが、送料200円&1500円以上で送料無料と良心的な価格設定となっています。

こちらは裏面に加工などのない、パリッとした材質のシンプルなスリーブです。
まさにインナースリーブをそのまま大きくしたような感覚で、薄く、透明度が高く、価格も裏面加工スリーブの3倍以上の安さを誇ります。2024年7月時点で100枚280円…!

透明度もその辺のインナースリーブより高く、内側のスリーブやカードのイラストを邪魔しないのがとてもいいですね。実際、3重スリーブともなるとテキストの視認性も結構落ちるので…
裁断も目立った欠けなどなく、見栄えという点において素晴らしい仕事をしてくれると思います。

一方で当然ながら、カードの扱いやすさを改善するような機能は殆どありません。
スリーブ同士は湿度でくっつきますし、手垢などの汚れも付着しやすいでしょう。また、この薄手のスリーブにおいては縦92mm微妙に大きく、余った余白に埃が入りやすくもあります。

プレイ用としてはやはり加工があった方が遊びやすいですが、それはそれとして透明度が欲しい瞬間があるのもまた事実。現時点で使用はしてないものの、エクストラや観賞用として手元に残しておこうと思います。

販売:公式オンラインストア

比較

ここからは各スリーブの透明度や裁断などを比較していきます。
ただし裁断等の項目で一部比較に入っていないスリーブがあることをご了承ください。40~50枚分スリーブの入れ替え作業、結構大変なので…

透明度

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各スリーブを透明度順(主観)で並べてみました。右にいくほど透明度が高いと感じています。

当然ながら無加工のスリーブが最も透明度が高く、次にエンボス、その次にマットという傾向にあります。また、下段のシンクロスリーブのように明るい色調では加工面が目立ちにくくなります。商品紹介でも少し書きましたが、明るい色+マットスリーブの組み合わせは個人的にオススメですね。

表面もやはり無加工スリーブの透明度が高く、他は目視では殆ど違いが分からない程度でした。

できればこちらも画像で比較したかったですが、インナーのように枚数を重ねて撮影はできませんし、かといってスリーブを分解する訳にもいかないため、今回は見送りとなりました。

裁断

compare-cutting

各商品を3重スリーブ構成で束にし、底面と側面を撮影してみました。ただし、裁断不良のあるスリーブはなるべく取り除いています。

裁断は特に個体差が出やすい部分だとは思いますが、以下に主観による評価を載せておきます。

  • ブロッコリー(エンボス)
    側面:光の反射が均一で見た目は良好。ただし欠けやバリの残りが多い。
    底面:多少傷はあるものの比較的良好。
  • TOYGER(エンボス)
    側面:かなり不規則に光が反射している。傷のあるスリーブが逆に分かりにくいほど。
    底面:僅かな傷はあれど良好。
  • TOYGER(マット)
    側面:一見綺麗だが光にあててよく見ると細かな傷がある。白い線の傷が大きいスリーブは取り換え必須。
    底面:少し凹凸があり、やや粗めな印象。
  • Answer(エンボス)
    側面:片側は均一でもう片側は不規則に光が反射している。目立つ傷もいくつか紛れている。
    底面:やや不規則に光が反射するものの、粗くはない。

程度の差はあれど、いずれの商品にも多少の粗さや傷が見受けられました。完璧な裁断というのは中々難しいものなのかもしれませんね。

余談ですが、もし以前のブロッコリーエンボスが裁断に粗のない商品だったのだとしたら、この中で最も側面が綺麗なスリーブとして選んでいただろうと思います。私は持っていないので憶測に過ぎませんが…

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折角なので裁断不良のスリーブも集めて撮影してみました。一番下の束がそれになります。

ブロッコリーエンボス(左)は、裁断の欠けやバリが、TOYGERマット(右)は白い線が出ています。白い線は手で触るとザラザラしており、裁断の不具合らしいことが確認できます。

厚み

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各商品を3重スリーブ構成、かつ40枚の束にして撮影しました。左から順にブロッコリーエンボス、TOYGERエンボス、TOYGERマット、Answerエンボスです。(1重目はAnswer、2重目は公式プロテクターで統一)

撮影した中ではTOYGERマット、TOYGERエンボス、ブロッコリーエンボス、Answerエンボスの順に薄く見えますが、Answerエンボスは装着して日が浅く、またカードのレアリティまでは統一していないため多少の誤差はあると思います。

ただ少なくともこの商品間では厚みにそこまで大きな差はないようです。そもそも3重スリーブの時点で結構な厚みがありますからね…

滑りやすさ

カードを束で扱ったときの滑りの良さを主観で並べてみました。下にいくほど滑りがいいと感じています。

  • カードカルト(無加工)
  • FunDeal(マット)
  • ブロッコリー(エンボス)
  • Answer(エンボス)
  • TOYGER(エンボス)
  • TOYGER(マット)(エンボスとほぼ同等)

TOYGERのエンボスとマットは滑りやすさの種類が違うため比較が難しいですが、マットの方がファローシャッフルがスルスル入り、かつ束で持った際に空中分解しにくい印象です。

また、シャッフルのしやすさとデッキの崩れにくさのバランスはブロッコリーエンボスやAnswerエンボスが丁度良く感じます。とはいえこの辺りは使い込んでくるとまた違った感覚になるかもしれません。

まとめ

以上、オーバースリーブの紹介と感想、そして比較でした。

本記事で扱った以外にもオーバースリーブは世に沢山ありますが、ひとまず現時点における私のオーバースリーブ結論は「明るい色ならTOYGERマット、暗い色ならブロッコリーエンボス…を使いたいけど裁断がアレなのでどうしよう」です。

見た目を考えると無加工のスリーブも捨てがたいですが、遊ぶ時の快適さを考えるとやはり何らかの加工は欲しくなりますね。現状暗い色のプロテクターに合うスリーブがないため、良さそうなエンボススリーブがあったらまた試して記事を書こうと思います。あるいはブロッコリーの品質改善に期待…!

最後におまけとして、私が使っている公式プロテクター(カードイラスト系)の構成や感想を載せておきます。

  • ウィッチクラフト・デモンストレーション
    ブロッコリーエンボス。雰囲気でエンボスにしていますが、TOYGERマットも綺麗でした。
  • ドラゴンメイドのお見送り
    暗い色合いのプロテクターなのでマットだとボヤけてしまい、かといってエンボスもちょっとイラストを阻害気味。まだピッタリのオーバースリーブが見つかっていません。
  • セラの蟲惑魔
    TOYGERマット。上品な仕上がりでとても気に入ってます。
  • ヴァルモニカ・シェルタ
    TOYGERマット。明るい色のプロテクターなのでいけると思ってましたが、やはりいけました。
  • 倶利伽羅天童
    明るくも暗くもないため、エンボスもマットもいけそうです。

それでは皆様、よい多重スリーブライフを…